地球規模の統一的なネットワークとして、歴史上初めて登場してから15年が過ぎ、インターネットは第二の局面に入っています。インターネットは分断され引き裂かれつつあるように見えます。3つの、別個の、しかし相互に関連する力によって。
これからが第二フェーズ。なんとも大胆な批評的切り口ですね。さすがエコノミストといったところでしょうか。
一つ目は、日に日に支配権を再び行使するようになってきている政府の存在。
中国がぱっと頭に思い浮かびますが、インターネットを部分的に規制している国は思いのほか多いですね。
↑2009年7月~12月のGoogle,YouTubeへの国別のコンテンツ削除依頼件数
二つ目として、巨大なIT企業たちは、ルールを設定したりネットの他の場所への接続をコントロールしたり制限したりできる独自のデジタル領域を構築していっています。
最近ですと、代表的なのはAppleとFacebookあたりでしょうか。
三つ目として、ネットワーク事業者たちは、異なる種類のトラフィックをそれぞれ異なる取り扱いにすることを望んでいます。実際には高速回線と低速回線へと分けています。
アメリカだとAT&Tがやり玉に挙がりますね。
地理的な、また商業的な境界に沿ってバラバラになる危険性があります。
分断されていくとしたら、リアルとバーチャル相まって複雑な様相になりそうです。国・言語・デバイス・WEBサービス・・・。
インターネットが、共通のルールが誰にでもどこにでも適用されるただひとつの地球規模のネットワークとなったことが、あらかじめ定められていたわけではないように、それがいつまでも続く確証はありません。
インターネットの初期の理想が、資本や力の論理によって侵食されていっているという状況なのでしょうか。こうした俯瞰的な視点も忘れないでおきたいですね。
The future of the internet: A virtual counter-revolution | The Economist
![]() | 閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義 イーライ・パリサー,Eli Pariser,井口 耕二 早川書房 |


